アンティーク・ガーネットブレス 石合わせ


お客様のストーリー
関西圏のお客様より、とても気に入っているアンティークのガーネットブレスがあるが、 ところどころにラインストーンが接着で張り付けてあり、デザインその他すごく気に入っているのにそこだけが残念で、なんとかガーネットに出来ないか?とあちこちで相談したそうですが、ことごとく断られたそうです。 そんな時当店のHPをご覧になりご連絡を頂きました。 画像から、おそらくボヘミアンガーネットのブレスレットだと判断しましたが 今現在ボヘミア産のガーネットをルースの状態でサイズを合わせて 仕入れる事は不可能に近いため、アリゾナ産のパイロープガーネットをリカットするご提案をしご納得頂けましたので、加工をお引き受け致しました。
加工のこだわり
色の違いが出てしまうのはご納得いただいておりましたが 出来る限り仕上がりを良く・・・を大前提に、どうしても色の濃さが合わなく目立つ部分は、石留め前にブレスの地金の方に色が濃く見える補助的な色加工を施してから石留を行いました。 また、このブレスレットの爪は共有爪と呼ばれる爪で すでに回ってしまっていた接着剤をすべて除去するには 全ての石を外すことになり、石にも、お客様にもご負担が大きくなりますので、肉眼で見える範囲で取り切れるところは全て除去して アンティークでは通常タブーとされる超音波洗浄をかけ 石落ちした部分を留めなおし、また超音波をかけて石落ちした所を石留し・・・を何回も繰り返し行いました。 厚みを薄くリカットしても色が薄くなりすぎないように、極力いろの濃い ガーネットを探し、 リカットを施すのに約2ヶ月、超音波を使い石落ちをしないようにダブル、トリプルでチェックをするのに半月 合わせて2ヶ月半ほどお時間を頂きましたが なんとか風合いを守って修復することが出来ました。
お客様の声
こんにちは。昨日、ブレスレットが届きました。とても綺麗に直して、手入れしていただき、ありがとうございました。とても気に入っています。 また、機会がありましたら、よろしくお願いいたします。